特集「フランスのラップ音楽は政治・社会に、どんな声をあげてきたのか?」陣野俊史×荻上チキ
Summary
TLDRTBSの荻上発信型ニュースプロジェクト「セッション荻上」では、フランスのラップ音楽が政治社会にどのような声を上げてきたかというテーマで議論が展開されました。24日に行われたフランス大統領選挙の決戦投票を背景に、テロ、移民、差別、分断といった社会問題が選挙戦に反映されたと分析。ラップミュージックは政治的メッセージを込めたり、社会の声を伝える手段として重要な役割を果たしていると指摘。ゲストとして立教大学大学院の特任教授、人の俊文さんが登場し、ラップミュージックの歴史や現代社会への影響について語りました。
Takeaways
- 🎙️ このトークは、テロ、移民、差別、分断、戦争と大統領選挙という社会問題と、フランスのラップ音楽がそれらにどのように声を上げてきたかについての議論です。
- 🇫🇷 フランスでは、ラップ音楽は政治社会に強い声を上げており、特に移民問題や社会の分断に対して強いメッセージを伝えています。
- 👨🎤 ラップアーティストたちは、政治的メッセージを通じて社会の不正や不平等に抗い、聴衆に強い印象を残しています。
- 🗳️ フランスの大統領選挙は、移民や社会の分断といった問題が大きな影響を与えており、ラップ音楽はこれに反映されています。
- 🎵 ラップ音楽はフランスにおいて、ストリートカルチャーから徐々にメインストリームへと浸透し、多くの人々に支持されています。
- 👥 フランスのラップシーンは多様性に富み、様々なルーツを持つアーティストが活躍しています。
- 🌐 インターネットの普及により、フランスのラップ音楽は世界中で認知され、影響力を持つようになりました。
- 📚 ジノさんの書籍「魂の声をあげる現代史としてのラップフランセ」では、フランスのラップ音楽が社会に与える影響について詳しく解説されています。
- 🏆 フランスのラップは、政治的テーマだけでなく、愛やファッション、文化的な側面も歌唱しており、多面的なジャンルとなっています。
- 🎉 フランスのラップシーンは活発で、新しいアーティストが次々と登場し、常に進化しています。
Q & A
フランスのラップ音楽はいつから定着したとされていますか?
-フランスのラップ音楽はアメリカから80年代に始まり、90年代に本格的に人気が出てきていったとされています。
ラップ音楽はフランス社会のどの層に影響を与えていますか?
-ラップ音楽はフランスの移民やマイノリティの声を担い、彼らの問題やストーリーを伝える手段として広く影響を与えています。
ラップフランセはどのようにして現代フランス社会に声を上げていますか?
-ラップフランセは政治的メッセージや社会問題を取り上げ、移民差別、分断、テロなど重大な問題に対処し、社会の声を上げています。
ニコラ・サルコジが郊外の団地を訪れた際の出来事とケニー・アルカナの曲にはどのような関連性がありますか?
-ニコラ・サルコジが団地を訪れた際にケルヒャーで掃除してやるとの発言をしたことに対して、ケニー・アルカナは曲で大統領官邸こそケルヒャーで掃除してやると反論しています。
ラップ音楽はどのようにしてフランスの政治社会に関与していますか?
-ラップ音楽は政治的テーマを取り上げ、移民規制や社会の不平等、テロ事件などの問題に対処し、政治社会に直接的な影響を与えています。
ラップ音楽が持つ社会的なメッセージとはどのようなものですか?
-ラップ音楽は移民の声を拾い上げ、社会の不平等や差別、政治的な問題に対抗する強いメッセージを持っています。
ラップフランセのアーティストはどのようにして社会を変えようと努力していますか?
-ラップフランセのアーティストは音楽を通じて社会問題に目を向け、人々の意識を変え、社会の変革を促す努力をしています。
ラップ音楽はどのようにしてフランスの若者たちに人気を得ていますか?
-ラップ音楽は彼らの問題や感情を表現する手段として、フランスの若者たちに強い共感を呼び起こし、人気を得ています。
ラップ音楽が示すフランスの社会問題に対する対処法とはどのようなものでしょうか?
-ラップ音楽は社会問題に対する個人的な視点や経験を通じて、対処法を示し、人々の意識を高め、社会の改善を促進しています。
ラップフランセのアーティストが選挙や政治的な出来事にどのように関与していますか?
-ラップフランセのアーティストは選挙や政治的な出来事に対して、自分たちの音楽を通じて意見を述べ、社会に対するメッセージを伝えています。
Outlines
🎤 ラップミュージックとフランス大統領選挙
プロTBSのニュース番組で、フランスのラップ音楽が政治社会にどのように声を上げてきたかが議論されています。24日に行われたフランス大統領選挙の決戦投票で、マクロン大統領が再選に成功しましたが、対立候補のルペン氏も高く評価されています。移民問題やテロ襲撃が社会背景に大きく反映された選挙では、ラップミュージックが社会的不正や差別に抗い、社会の声を代弁してきました。特にケニー・アルカナの曲が、ニコラ・サルコジ大統領の郊外訪問時の発言に反応し、ラップミュージックの社会的な影響力を示しています。
🎶 ラップミュージックの時代背景と社会的な役割
フランスでは90年代にラップが定着し、移民規制の強化と移民の声を拾うラップが人気を集めました。ラップはストリートカルチャーやカウンターカルチャーとして位置付けられ、最近ではチャートの半分近くを占めているほど流行しています。ラップミュージックは政治的なメッセージを強く持った音楽ジャンルであり、警察や移民規制に対する反発が曲に込められています。また、2005年のフランス暴動など、マイノリティに対する差別にラップが反応する例も多く見られます。
👥 ラップミュージックにおけるジェンダーと文化的な多様性
ラップミュージックにおいては、女性ラッパーも注目されています。フランスでは女性ラッパーがチャート入りし、女性と男性の区別がなされなくなっており、女性もラップシーンに参画しています。ラップは多民族国家であるフランスにおいて、様々なルーツを持つアーティストが活躍する場となっています。ラップは音楽的にも文化的な多様性を受け入れるジャンルであり、アラビア語やその他の言語の影響も受けています。
🗳️ 政治とラップミュージックの関わり
ラップミュージックは政治的なメッセージを唱える重要な手段として利用されています。選挙期間中には、政治批判を込めたラップが多く作られ、選挙活動で使われることもあります。一方で、選挙を契機にラップが作られるわけではなく、自然発生的に政治的なものも生まれる傾向があります。ラップは政治的スタンスに関係なく、様々なアーティストによって様々な形で表現されています。
🌏 フランスのラップと世界的文化の影響
フランスのラップは、ヨーロッパの伝統音楽やアラビア系の音楽要素を受け入れ、多様な文化を持つアーティストが活動しています。フランスは多民族国家として、アラブやアフリカ出身者、アジア出身者など多様な文化を持つ市民が多く住んでおり、その影響を受けています。ラップはクラブカルチャーやファッションにも影響を与え、ブランデッドアイテムを称える曲も人気があります。
📚 ラップミュージックに関する書籍の紹介
ラップミュージックに関する書籍「魂の声を上げる現代史としてのラップフランセ」が紹介されています。この書籍では、フランスのラップ音楽の歴史と現代社会における役割について詳しく解説されています。Amazonで品切れとなっているため、本屋さんや出版社の公式サイトで予約や購入が可能です。
Mindmap
Keywords
💡ラップ音楽
💡フランス大統領選挙
💡テロ
💡移民差別
💡社会の分断
💡ラップフランセ
💡多民族国家
💡社会党
💡文化的な影響
💡現代史
Highlights
フランスのラップ音楽は政治社会に大きな声を上げてきた
24日に行われたフランス大統領選挙では、マクロン大統領が再選に成功
ルペン氏は対ロシア制裁やナトとの連携に反対する主張を行い、フランスを最優先考える姿勢を示した
テロや移民問題、差別、分断が社会背景として選挙に反映された
ラップミュージックはフランス社会の現代史を物語る
ケニー・アルカナは郊外の団地を訪れた大統領に反発する曲をリリース
ラップは移民の声を拾い上げ、人気が出るようになった
90年代初頭にはラップは民間音楽として認知されていた
ラップ音楽は移民規制が厳しくなっていく中で人気が出てきた
ラップは政治的メッセージを強く持つ音楽ジャンルである
2005年のフランス暴動では移民系若者3人が犠牲に
ラップはマイノリティに対する差別に常に反応している
ラップミュージックはフランス社会の様々な層に訴える
ラップはフランスの政治状況を反映している
ラップはフランスの多民族社会を象徴している
ラップミュージックはフランスの現代史を記録している
ラップは移民問題を移民になる側に共感する形で作られる
ラップはフランスの文化的な多様性に影響を受けている
ラップはフランスの社会的な問題を歌い上げる
ラップはフランスの音楽シーンにおいて主流を占めている
ラップはフランスの政治的議論に積極的に参加している
ラップはフランスの多様な文化要素を取り入れる傾向にある
Transcripts
TBS
podc発信型ニュースProTBS
994
荻上発信型ニュースプロジェクト荻上チ
セッション荻上と南部美が生放送でお送り
していますここからは特集メイン
セッション今日のテーマはこちらです
メイ球
モード
テロ移民差別分断戦争そして大統領選挙
フランスのラップ音楽は政治社会にどんな
声を上げてきたの
か今月24日フランス大統領戦の決戦投票
が行われ原職のマクロン大統領が再戦を
果たしました前回と同じ顔合わせとなった
女性候補ルペン氏は対ロシア制裁を念頭に
国際的な強調を訴えるマクロン氏に対し
フランスを最優戦に考える姿勢を示し対
ロシア制裁やナトとの連携に後ろ向きな
主張を展開1回目の投票で破れた候補の
多くがルペン氏に投票しないよう呼びかけ
たにも関わらず2人の表示は前回よりも
縮まっておりマクロン氏が選ばれたという
よりはルペン氏の追い上げをなんとか凌い
だ結果だという声も上がっています
シャルリエブド襲撃事件などのテロ移民
問題差別や分断そうした社会背景が大きく
反映されるフランスの大統領選挙でも存在
感を発揮するのがフランスのラップ音楽
ラップフランセです例えば今流れているお
聞きいただいてますけれどもケニー
アルカナがん2006年にリリースした
ネットワイヤージュを
カシェールケルヒャーで掃除という曲なん
ですね後に大統領となるニコラサルコジ氏
が郊外の団地を訪れた際にこんな団地
ケルヒャーで掃除してやると発言したのに
対し大統領官邸こそケルヒャーで掃除して
やると歌い上げていますケルヒャで高圧
洗浄機のことですねはいあのわって掃除
するやつや今日は新刊魂の声をあげる現代
史としてのラップフランセの著者人の年
さんを迎しこうしたフランスのラップ音楽
が現代社会にどんな声をあげてきたのかに
ついて楽曲を聞きながら考えていこうと
思いますはいでは改めまして本日のゲスト
ご紹介しますスタジオにお越しいただき
ました文芸批評化で立教大学大学院特任
教授の人野俊文さんですよろしくお願い
いたしますよし願いしますこんにちは
よろしく願いしこちジノさんはあの普段は
どういった研究とか執筆活動されて
いらっしゃるんですか執筆活動はいあの
音楽まあとサッカーですかねあとま諸表を
書いたりそんな感じはいそれから大学では
どういったあの活動や研究されてるんです
か授業授業担当して授業ですか担当授業
などですねあます文化理解とかどですかね
うんでやっぱラップかけますかけますね
ああラップの曲を業ラスのの時にははい
うんその学生たちの反応も気になるところ
ですけど特にそのフランスのラップに注目
をした理由というのはいかがですか
あのまま単純に面白いっていうのがあって
まあともう1つ僕がフランスのラップに
関心持ったのははい音がやっぱりゴツゴツ
してるほうほうほあの英語のラップ聞くと
分かるんですけどものすごく完成されて
いるええあのもう目前がすぐらかっこいい
んですけどフランスや日本のラップうん
ってやっぱりリズムが決まってとこに言葉
をこう押し込んでいくためのテクニックを
みんなに磨いてきたと思うんですようん
はい元々英語で英語ベースに作られてる
音楽だと思うのででそこのとこのなんか
ちょっとうまくはまらない感じっていうの
が逆に面白かったってのありますねあ確か
に英語ラップ聞き慣れてるとすごい滑らか
に聞こえるけど他の言語例えばあの中国語
でもいいし他の言語韓国はいごが立つと
いうかでもその違和感がまた面白かったり
そうですね僕第1印象そうですねうんさて
このフランスラップについてでこの後お話
伺いますがまずフランス大統領戦ありまし
たその結果についてはジノさんどうですか
感想というかまま当然っていうかうんま
あのルペンに意外と評がいったなっていう
感覚まみんなと同じなんですけどはいあと
メランションが3位だったってちょっと
うんうんおっと思いましたねうんうんまハ
ルペンなのかハマクロンなのかすごい注目
されましたが嫌われ度合いを争う選挙って
いうのはある意味分かりやすくもありでも
それが何を嫌うのかも人によって違うので
随分と分析が重要だなと思いますねうん
そしてこのフランスのラップ音楽今日は
特集するんですけどそれぞれの国の中で
ラップがね定着するのっていろんな時代が
あるんですがフランスの場合だといつ頃
こう花開いたり定着したことになるんです
かまアメリカからやってくの大体80年代
でま90年代の頭にものすごくえひっきし
た曲が出てきて90年代ですかねやり90
年代90年代うんそれから各国でねあの
ヒップホップやラップ定着していて今では
ヒットチャートの半数近くがねラップ関係
のサウンドの国もありますけれども
フランスの中ではこのラップの位置付け今
どうなってるんですか最初そのま90年代
に移民規制がだんだん厳しくなっていくっ
ていう社会的な背景があってでそれとま
あのま並ぶ形でえっと移民の声を
拾い上げる形でラップ人気が出ていくって
いうのがただだから多分今から10年
ぐらい前まではフランスのラップて民間の
音楽だとみんな思われてたと思うんですよ
ねうんはいストリートカルチャーや
カウンターカルチャーやあしマイノリティ
サウンドのような格好になってた今10年
前ぐらいはと話しありましたけどそれが
変わったんですかはい変わったと思います
ね確に移民系の音楽っていうあの枠が外れ
てうんで今のチャートだとやっぱり10局
中56局はもう楽くなってるのであもうん
おしゃれな感じっていうのもあるしほほで
強い主張を含んでる曲もあるけれどみんな
が乗れるあのラップにやっぱ声の加工をし
たりとかそういうことも日本と似てると
思うんですけどうんええええあの流行って
ますねうんやっぱりんでしょうこう技術が
それほど高くなくてもいろんな切り張りで
あの誰でもできるってラプ良さからある
そのハイスキルなものからそのテクニック
を重視して技術を重視してってものまで今
はあるんですねうんうんこれあのフランス
のラップ先ほどからねあの政治的なことも
結構歌われるって話をしてるんですけど
当初その90年代特に移民が歌い上げたこ
から政治的メッセージとかそうしものは
強かったんですかあの強かったと思います
あの特にえっと警察に対するあの講義の
気持ちっていうのはあったしそれからま
さっきも言いました90年代で移民の規制
がだんだんだんだん厳しくなってった時代
なのでそういうものに対してこうま
息苦しくなってた人たちの口になって
たっていうのはありますねうんやっぱり
その国々であのヒップホップやラップの
雰囲気というのはま違うので日本でも
ラップで政治を歌う人もいるけれども数
うんというとそうではないという状があり
ますねフランスだとむしろメジャーな
ところあるんですかそこはメジャーな人も
歌いますねうんうん政治をうんではその
政治的テーマちなみにどんなものがこれ
まで疑われてきたんですか
うんとそうす
ね桂馬反警察はいそれから移民まさっきも
見て移民規制に対するあのま反発それから
うんま事件がいくつか起こっているので
そのそうですねその象徴的な2005年の
あのまいわゆる日本でフランス暴動と言わ
れてる事件の時には移民系の若者3人が
あの食を受けてそのうち2人が感電士して
しまううんはいでそれその事件がやっぱり
ま象徴的な出来事なんですけどなんかそう
いうこうマイノリティに対する言われなき
差別みたいなものをがあった時に必ずラパ
は反応してきてますよねああそれは
アメリカでは例えばブラックライブズ
マターそう対して特にその黒人
ミュージシャンが反応するのと同じような
感同じようなあのアダマトレオ事件って
いうのはフランスだとあるんですけどもう
本当に完全に同じ230kmぐらいの体重
かけられて窒息してしまうって事件が
2016年にあったんですけどそれにも
ちゃんとラッパーは反応してますねうん
今日はですねあの色々曲を聞きながら政治
性やフランスのラップシを考えていきたい
と思いますでは早速1局目ジさん曲紹介お
願いしますアムスいうのラッパーなんです
けどマフラサモアっていう曲です
ねディアムでまフランスモア聞きいただい
ていますはいまずフランスラップを聴くの
が本当に機会がないのですごく面白いです
そしてあのかっこいいかっこいいねただ
歌詞の内容が全然わからないんですけども
ハレツンパピプペポとあと抜ける音みたい
な音とか結構あって音楽的だからフランス
じたいなだからすごいこ英語とも日本語と
も違うはい貸内容など含めてアーティスト
も含めてこれはあのま社会党
の交合者のえっと大統領宣言の時に使われ
た方なんですけどはいです今あるフランス
は私のフランスじゃないっていうはああ
その今よるフランス例えば某女霊をお祝
するようなフランスとかそれからあのさ
えっとなんだっけな移民を簡体するふりを
してて嘘ついてる国とかそういうのずっと
言っててそれはい私のフランフランス
フランスフランスじゃ否定してるずっとあ
一局中まるまるずっとそういう否定してる
歌なんですよねうんうんこのディアスと
いう方はどういったラッパーの方なんです
かあの2000年2009年ぐらいまで
すごくやっぱりチャートの上位にいた人で
あの突然姿を消しちゃったんですけどはい
へえそれまでは割とこういった政治的な
テーマそうですねすごくあの政治的なこと
を歌うラッパーだったんですけど女性ラッ
パーっていうかラップズって言うんです
けどフだとのラッパーだったですけどあ
名刺にも女性名男性系と女性系で使いわけ
ててちょっとあの女性乗ってつけなくても
いいようになってんですけどえあなるほど
その歌が歌われた当時社会島の曲に使われ
たということですけれどもつまりま与党
サイドというか星系サイドに対してその
フランスはごめんだっていうなことを歌っ
てたんですそうですねあのそういうあの
依頼されて作ったわけじゃなくてまこう
いう歌があったんでそれを社会とか使っ
たってことだと思うんですけどうんちなみ
にこのディアスさんという方は音楽活動を
やめた後どうされてるんですかそうなん
ですよで2012年に突然姿を表してあの
もうイスラム教に監修していてほで子供も
いっぱいもういてで幸せに暮らしてますっ
ていう自伝を突然はいあ自伝本を本をへえ
出したんですよねへえその本には当然あの
ラッパーだった頃のリリックの意味とかも
書いてはいるんですかあのほぼ書いてなく
てええあの今いかに幸せかっていうそう
ですでするにイスラムフォビっていうか
イスラム教徒に対するあのなんか嫌悪感
みたいなのが社会に満ちてるけど自分は
そういうのとちょっと戦っていくんだ
みたいなことを時代で書いているはいはい
なるほどちなみにその日本でもそのラップ
が男性カルチャーなのかどうなのかって
議論はあったりしますけど最初に紹介して
いただいたのがこのディアムスという方
そのフランスラップにおけるその
ジェンダーさとかそれから歌われる内容の
癖とかっていうのはどうですかはいうま
あのフェミニストのラッパーっていうのは
いますね一定するそれであのただどうして
もえもうさっきもえチャートの中にいる
ラッパー男性のラッパーが多いですよね
女性のラッパーでチャートに逃してたって
いうのはやっぱディムスが最初で最後って
感じが今でも最初で最後なんだ今でもし
ますねだからこれからだと思いますけど
うんだから未だにそのディアスが聞かれて
るってそういうことだと思いますうんうん
またどの地域でもねそのヒップホップや
ラップの歴史でちょっとあの女性ベシだっ
たりマイノリティ警視だったりっていう
ことの見直しがありましたけどフランスで
もそういった課題進んでると僕思いますね
あのそういうことはなんだこう歌わなく
なってく方向に行くんじゃないかなと思い
ますけどうんでこのディアスが歌っていた
当時の選挙というのはどんなことが争われ
ていた時代だったんですかサルコジ政権
サルコジが内務大臣からま大統領になって
いく2007年から2012年までサコ者
大統領だったわけなんですけど結局まま
資本の奴隷になれって世界ですよねえええ
あの働いて働いてなんかあの生活の楽にし
ていこうぜうんでもラッパーたちにして
みれば仕事ないじゃんっていうはいうんす
失業してる人に向かって働いて働いて豊か
になって行こうぜって言われてもそもそも
仕事ないでしょっていうところなんでだ
からそういうなんて言うのかな資本に
対する資本奴隷にな奴隷になることに
対する反発っていうのがうんあったあり
ましたね働けるなら働くし働いてても楽に
ならないしっていうリアリティですよね
そこは雇を産むか分配政策かとか当然必要
になるから社会等的なところとあるし
マッチドが良かったうんですかね多分そう
だと思いますけどうんでは今1曲引いて
いただきましたがではもう1曲ジノさん
紹介お願いしますはいえアカエレサルタン
バンクでオンラ
シリアンアシュケエレサンタルバンク
サンタンバンクオンラッシュリアンですね
はいあのもいかにねジノさんの曲召喚が
滑らかかていうことが私の送りとの企画で
いやアラビックサウンドにこの
アコーディオン感が増すことでそうなから
ヨーロッパの感じもあるしで大陸の実績の
感じもあるしかっこいいですねこれかっこ
いい曲ですねねこれは何を歌ってるどんな
曲なんですかあもう本当に金持ちばっかり
優遇するなっていうですストレートへえ全
も諦めないぞっていうシリアんっていうの
は諦めないて意味なんでああオン
ラシュリアンって歌ってましたよねあそこ
はあのやっぱりすごいモブたちと
盛り上がっていく感というかみんなで熱証
してる感じがあったんですけどこの曲デモ
で歌われてたんですかんで歌れてましたね
へえデモ講師の際にみんなで歌って歌進ん
でいくっていう遠の人もそれになんか反応
するみたいな感じなおおこのアーティスト
の方はどういった方なんですかこれあの
リールっていうフランス北の方の出身の
いろんな民族の人たちがいてでそこの中の
2人がちょっと別動体で元々そのグループ
はラップをやってたんですけどその中の
2人がちょっと独立してえっと作ってる曲
ですねうんでこの曲の発表された時代と
いうのはどんな背景だったんでしょうか
基本的にやっぱりサルコジの時代ですねで
サルコジがあの一期終わりかけた頃11年
かな2011年の記憶だと思うんですけど
あのオーランドが次の大統領選挙に出る時
にオーランド社会やっぱり社会党です
けれどもフランスオーランドが自分の選挙
活動の時使ってたうんへえあじゃこれは
社会党のまた活動で使れてたんです社会党
ってラップ好きなんすよへえなるほどでも
どんな音楽とかどんなカルチャーを選ぶの
かもやっぱり文化的な対いううんそうです
ねアコにはなりますのねはいそっかそっか
でこれを1つのカウンターソングとして
使ってたでもオンラシュリア諦めない
ぞっていうのはやっぱりプロテストである
と同時になんでしょうこう皮肉とか冷めた
感じで政治を諦めるってことしないという
うんそれももちろんかけてると思いますね
うんうんあのこのアウトロの部分のみんな
で盛り上がってる感じはいいですねこれ
ライブバージョンとかではないんですかあ
ライブバージョンってかこれ多分
YouTube版だと思うんですあの最後
にすごいおっさんが1人だけあの曲から
離れてするシーンがあるんですけど大好き
で自由でいいですねへえもこうやってその
様々なサウンドラップで政治批判をするっ
ていうことですけれどもあ今この辺りで
大騒ぎしてるところですかねサウンドうん
なんか風景が浮かぶうんリスナーの方から
も質問が1つ来てましてそれ紹介しますと
あの例えばラジオネームスネイクさん
ありがとうございますはいはいありがとう
ございますえラップというとフリー
スタイルラップアトルが人気ですが
フランスではマクロン指示者とルペン指示
者などがなど大統領候補の指示者がラップ
バトルするというようなことはあるん
でしょうかといやあ現地に住んでま住んで
なかったんであれですけどあのラやっぱ
マクロンとラプター合わないんじゃない
ですかねイメージイメージ結びないない
ですねルペンラッパー嫌いだと思うし
なるほどうん確かにラッパーがルペンに
入れようとかマクロに入れようって言っ
てる感じないですね選挙に行こうと言って
ましたけどねああなるほどあの先週の
金曜日の集会とかではやっぱりなるほど恥
をしんでマクロンにみたいな感だったら
まあなくはないのかなどうなんでしょうか
うんでも何を歌うのかによってもあの随分
と政治状況の反映っていうのがあるんです
ね見てきますねはい逆にこれ社会等では
ない立場の例えばサルコ側のラッパーとか
もいたんです
か記憶にはないですねああまいるまままい
なかったと思います正直うんでもそれだけ
はっきり別れるような状況なんですね今
あの2局紹介していただきましたけれども
今紹介した以外のまアーティストたも
やっぱりこういった政治的なラップという
の選挙のタイミングなどには結構多く出さ
れたりするんでしょうか選挙だからって形
でその曲を作ったりしないの
でこれは曲が使われたの中で選んでる感じ
なのでそこはちょっと違うかなと思います
けどある自然発生的にこうそうううんでも
それはやっぱりあのそれぞれのラッパーの
ルーツなども政治スタンスとにかるん
かかってますねうんあの基本あの他人多
民族化しているのでですそのいわゆるその
ブラックアフリカの人もいればアラブの人
もいてっていう形なのでま1つのグループ
の中で多分いろんな人が混じってる状態
普通だと思いますうなるほどあのその後
フランスは当然そのテロであるとかま様々
なあの反資本主義あるイエローベスト運動
とかまそうしたものも重なってきますよね
ですその時代ごとにそのラップの貸内容
だけじゃなくて
うんそうですねあの本の中に書いてます
けどシャルリーエブド事件ます2015年
のテロがいっぱい起こった年にはやっぱり
静かなま語りかけるようなラップラッパー
の曲に心に染めるものはありましたねああ
なるほどイベスト運動に関して言うと
2018年以降の運動なんですけど
ラッパーとの結びつけ意外と少ないへえ
あれは普段声を出さない人たちがあの
イエローベスト身につけてはいうんあの
路上に出たっていうのだったので普段声
出してる人たちとはあんまりやっぱり接点
がなかったうんなるほどうんじゃそん時に
どんな曲が使われるのかもどの層の運動な
のかっていうことを意味するま割と
はっきり分かれてると思いますねうん今回
あの今紹介したオンラッシュリアンだと
ちょっとアラビックなサウンドがあった
じゃないですかこれはどうですかうんあれ
は
あのあらゆる層に訴えるって意味ではすに
ミゼットつってあのあのあの見あのなん
だっけ
えっとフランスの伝統書きもあるしそれ
からええっとアラブ系の音楽の要素も入っ
てるしでまみんなでこうモブする感じって
の入ってるのでいろんな人を引きつけたと
思いますねうんうんああぱその
アーティストの背景だけなくてどんな層に
聞かれてるかていうことでもサンド作りが
変わるんですねそうです先ほどあの
2010年代に入ると政治的なものばかり
じゃなくて割とまウェルメイドなおしゃれ
なものも増えたっていうことなんですけど
けどそっちのラップは何を歌うんですかま
愛じゃないですか愛愛か広くあとあとね
最近本にも書きましたけど日本が大好きな
んですよああに日本文化店とかもよくやり
ますもんねあの日本がフランス人日本文化
好きだよねっていう風にこう割と言うじゃ
ないですかテーマ的にでもなんかそうじゃ
なくて本当になんかこうなんて言ったら
いいのかな東京グールとかはいはいはい
ああいうの大好きなんですよねへえだから
その世界観に入り込んじゃったらラパとか
もいるしうんうんへえなんかそのえキャラ
設定とかも含めてってことですかだから
その外側だけじゃなくてなんか中の君と僕
しかいないから2て生きていこうみたいな
なんかお互いに食べ合うみたいそういう
なんかこうなんか究極の意みたいなとこ
まで日本の漫画文学から来てるものうん
うん取り込んで人いますね日本音楽の影響
とかも出てくる可能性があるんですか音楽
どうですかねほらアニメソングとかうんあ
そうかアそうですねそういうのも将来的に
はあるかもうん確かにこのYouTube
Netflixとかの時代になるとまた
違うカルチャーストリートカルチャーでは
ないウバカルチャーでジャパンカルチャー
ででも独特に料理してみたいな文化系ラッ
プっていう感じですよねはあ文化系ラップ
か筋肉ゴリゴリの人たちじゃなくて文化系
の日本の文化系ラッパーなるほどそのケフ
も今後見たいけれどもまずは政治の動き
スマともご時代
にTBS荻上チキセッTBS
99時刻は5時になりました荻上
セッション今日の特集名セッションはテロ
移民差別分断戦争そして大統領選挙
フランスのラップ音楽は政治社会にどんな
声を上げてきたのかというテーマで
スタジオに文芸批評価で立教大学大学院
特任教授の人の俊文さんにお越しいただき
お話を伺っていますジノさん引き続き
よろしくお願いいたしますよろしくお願い
しますよろしくお願いしますではえ続いて
は3局目え局紹介からお送りしたいと思い
ますではジノさん曲フりお願いしますはい
えビッグフロおりでトレ
シェブビッグフロエオリでラントレーベン
リックな感じで陰鬱な感じででも不穏な
テンションというのはずっと続いてますね
これまず曲の内容というのはどういった
ものなんですかはいあのこれはあの
アニメーションYouTubeで
アニメーションにとかぶってるのでそちら
の動画見て欲しいんですけどあの最初の
ところでえっとエル島が爆破されますで
主人公の主人公の2人がそのパリに遊びに
行ったらルトが爆破されてそれだけでは
なくてそのえ自分地に戻ろうと思ったら
なかなか帰れないっていうことでえっと
マルセの方まで南フランスのい
人がっぱれてるので海を渡ってアフリカの
方に逃げようとするんだけどもアフリカの
方からもうに帰ってこっち来んなていうに
こう拒絶されてしまうっていうああの要す
にフランス人全員が移民になってしまうっ
ていうあの曲なんですけどもう今の状況を
考えるともう本当に何か別の意味をこの曲
ができたのって今から45年前なんです
けどはい
あの水の意味を読んでしまうかなとは思い
ますねうん移民問題を移民になる側に共感
するような形で作られてるんですねあの
移民差別はいまルペンとかするわけなん
ですけど移民を差別する側ではなくてもう
差別される側になってしまうっていうはい
確か端に振り切れた曲ですねうんでも
ずっと受け入れる側でいるいられる根拠は
何かっていうことも問い詰められますよね
そうですねうんこのアーティストはどう
いった方なんですかビッグフローエリえ
あの2人組の兄弟でえっとまデビューして
まで10年は経ってない2015年ぐらい
からデビューしてる人なんですけどで3枚
アルバム作ったところでもう活動停止して
たんですけどこの本がえもう考量したって
いう日にうんうん帰ってきましたへえじゃ
本には乗らなかったけどそうそうあの新曲
発表するって日がもう考量の日でどう
しようもなかったんですけど本には
間に合わないまあ第2弾出すしかないです
よねねそうまそうかもしれないですさんの
仕事としていでは今日は
最後に1曲紹介してもらいます曲紹介お
願いしますギスのサペコム
メギムサペコムジメはいジノさんこの曲
どういった曲なんですかはいあのもう
めちゃくちゃ聞かっていこうぜって曲なん
ですよねはいはいはいはいあのだからあの
ルブトンとかえっとシャネルとかバルマン
とかそういうピエルバルマンとかそういう
えっとブランドの名前を連呼してるだけの
曲に聞こえるんですけどそはサプールって
いうグルあの考え方があの今後にはある
らしくて今後系の人なんですけど要するに
あの今後の内戦の時に90年内戦の時に
あの戦争するぐらいなら服に金使って
ばっちり決めていこうぜっていううんああ
だからその戦争するぐらいななっての常に
前提としてあるんですよねうんうんだから
その金は服に回そうぜっていうえそすごで
この曲もその延長戦上にあるなるほどうん
クラブカルチャーでモテてナパしようぜ
みたいなものではなくてそういう風に
聞こえるんですけどあのブランってないな
んだということになるんですか
へえなんかあの本当にいろんな方々のね
そのサウンドがありますけれどもあの
リスナの方からパーテさんからですと
フランスもアラブもアフリカ出身者や
ベトナムなどアジア出身の市民も多く文化
にも大きな影響があると思いますがラップ
など今の流行りの音楽にどのような
メッセージ音楽性の変化があるでしょうか
とあのヨーロッパに数ヶ月旅行した時に多
民族国家なんだな多民族社会なんだなと
聞いたということです本当にあの今
ラッパーになる人も様々なルーツの方増え
てるんですか増えてますねあの先週の
なんか投票に行こうぜっていうコンサート
あったんですけどそインド系の女性の
ラッパの初めて聞きましたけどへえ
フランスすごい下手なんですけどはいはい
すごいっていうわけじゃ僕よ前ですけど
あのなるほど
えっとすごいフランス語で歌ってましたね
それがうんいいなと思っるというかうん
やっぱり国家の国家とか社会とかね色んな
変を表していくんですねさて今日ご紹介し
た楽曲を含めフランスのラップ音楽の今に
ついてはジノさんの新刊魂の声を上げる
現代史としてのラップフランセに詳しく
まとめられております現在Amazonで
は品切れとなってるんですが本屋さんでご
予約していただくかもしくは出版社アレ
MIDの公式サイトでも送料無料でご購入
できますので是非ご一読くださいはいうん
QRコードがね本に乗って
そう紹介たってるそんはい今日は文芸岡で
教大学大学院特任教授の人野俊さんにお話
を伺いましたありがとうございました皆さ
またよろしくお願いします
あり
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